バレンタインの時期の前になるとサロン・ド・ショコラなどのフェアでフランスから輸入されたチョコレートが販売されていますよね。特にチョコレート付きの方はこの時期に大量にチョコレートを買うと聞きます。そして、大量に買うので冷凍庫や冷蔵庫に保存します。
以前、SNSで「バレンタイン時期に買ったフランス製のチョコレート(ボンボン)、ちゃんと冷凍してたのに、酸化してて不味かった」という投稿を見ました。食べた時期は4月でした。
フランスでのチョコレートボンボンの賞味期限
ここでフランスのショコラティエで働く販売員が、チョコレートボンボンの保存期間を教えます。
私の働く店でチョコレートボンボンを販売する際、賞味期限は販売日から3週間としています。タブレットの場合はまだ少し長いです。
ただ、作ってすぐのチョコレートを販売できるわけではありません。まずは在庫を売ってから新しいチョコレートを売り始めます。なので、トータルの賞味期限は4〜5週間ではないでしょうか。
ちなみに、お店ではチョコレートは14〜18度の室温で保存しています。
日本に送る場合の流れ
私の働いている店もバレンタイン時期にチョコレートを日本に送ります。
クリスマスまではフランスの店でも大量にチョコレートが売れるので、日本分のチョコレートを作っている時間はありません。なので、年末から日本用のチョコレートを作り始めます。
箱詰めとラッピングをして、1月中旬までに複数回に分けて日本に送ります。日本に届いて、お客さまが購入され、到着するのは1月末〜2月初旬だと思います。その時点で製造から3〜4週間ほど経っています。
それで、4月に食べたのであれば、不味いのは当たり前かなと。しかも、保存は冷凍庫でも冷蔵庫でも適温ではありません。
私の働く店で、1ヶ月半ほど経ったボンボンと当日作ったのを試食したんですが、全然味が違いました。1ヶ月過ぎたものはチョコレートの味が強くしませんでした。ショコラティエも1ヶ月半過ぎたものは不味いって言ってました。
このようにきちんと温度管理をしていても日にちが経つと味が落ちてしまいます。
なので、ショコラティエの販売員からのお願いとしては、
フランスから届いたチョコレートボンボンはなるべく早く食べてください!
フランスだけではなく外国から来たチョコレートは輸送日数を考えても賞味期限は迫っているはずなので早めに食べてほしいです。輸送費もかかってさらに価格も高くなるので、美味しいうちに早めに食べてください。