フランス地方菓子ガトー・バスクとはどんなお菓子か、材料や購入先、歴史を詳しく紹介します。
フランス地方菓子ガトー・バスクとは?
ガトー・バスクはペイ・バスクの特産のお菓子です。フランスではピレネー=アトランティック県に位置します。
バスク語で exteko bixkotxa / biskotx とも呼ばれています。
サブレ生地を型に敷き、カスタードクリームを詰め、再度生地で蓋をして焼いて作ります。
村やパティシエの数と同じくらいの作り方のバリエーションがあると言われていますが、カスタードクリームを詰めたものが最も有名です。
タルトっぽい形や材料ですが、タルト・バスク(tarte basuqe)というのは誤りだそうです。
ガトー・バスク博物館
ピレネー=アトランティック県のサールにガトー・バスク博物館があります。歴史やアトリエで作り方を体験することができます。フランスとスペインの国境近くに位置しています。
フランス菓子ガトー・バスクの歴史
17世紀、とうもろこしの粉と豚の脂で作り、中身になにも詰めない田舎のお菓子で、ときどき子豚の形で作られていました。この時は甘味は付けられていないようです。
18世紀に入ると、材料に蜂蜜の砂糖が加わり、甘味が付きました。さらに、クワの実やプルーン、さくらんぼ、イチジクなどの季節の果物のジャムを詰めていました。伝統的には、サブレ生地を用い、さくらんぼのジャム大さじ2杯と種をとった黒さくらんぼを中身に詰めていました。
19世紀末には、Cambo Élisqbeth と Anne Dibar がカスタードクリームを加えたガトー・バスクを作り、les sœurs Biscotx*(姉妹のビスキュイ)と名付けました。このように、カスタードクリームを詰めるのは最近のレシピとされています。
* Biscotx:バスク語でbiscuit(ビスキュイ)の意味