フランス菓子イルフロッタントとはどんなお菓子か、材料や種類を詳しく紹介します。
フランス菓子イルフロッタントとは?
イルフロッタントは、アングレーズソースにメレンゲを浮かべた冷製のアントルメのことです。îleは「島」、flottantは「浮かんでいる」という意味で、メレンゲがソースに浮かんでいる様を表現しています。
砂糖を少し加えた卵白を固く泡立てて、茹でたりオーブンで火を通し、バニラで香りをつけたアングレーズソースに浮かべ、キャラメルやアーモンドスライスで飾り付けます。そのほかにも砕いたプラリネや赤いプラリネ、スミレの花の砂糖漬け、レモンの皮の千切りを飾っています。
昔は卵白にバラ水を少し加えていました。1920年ごろにその名が知られるようになり、特にリヨンで愛されるようになったそうです。
イルフロッタントの名前
イルフロッタントは Île Sainte-Hélène / Étang gourmand とも呼ばれています。
[フランス語名]
イルフロッタント Île flottante
イルフロッタンの材料
分類 | アントルメ/デザート |
構成 |
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材料 |
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イルフロッタンの種類
Île flottante pralinée(プラリネのイルフロッタント)
アングレーズソースに浮かべたメレンゲに、砕いた赤いプラリネとマカロンを飾ったアントルメです。赤いプラリネを用いるリヨン周辺でよく見られます。
Île flottante aux pralines roses(赤いプラリネのイルフロッタント)
パリの料理人ジャック・マニエール(Jacques Manière: 1923-1991)が考案したアントルメで、アルコールを浸けたビスキュイサヴォワの丸いスライスにアプリコットジャムを塗って交互に重ね、バニラ風味のシャンティイクリームで覆い、アーモンドやピスタチオをふりかけ、脚付きグラスに盛り付け、アングレーズクリームを注いで作りました。