フランス地方菓子アミアンのマカロンとはどんなお菓子か、材料や名前の由来を詳しく紹介します。
フランス地方菓子アミアンのマカロンとは?
アミアンのマカロン(Macaron d’Amiens)とはフランス北部の町アミアンで作られていて、円筒の形で、表面がざらざらした硬い食感のマカロンです。
引き締まった生地が特徴で、重さはひとつ15~20gほどです。
アミアンのマカロンの材料はアーモンドプードル、卵白、蜂蜜、アプリコットのジャムです。蜂蜜の代わりに粉糖、アプリコットのジャムの代わりにりんごのジュレを使うこともあります。他のマカロンと異なり、卵白を泡だてないため、生地が引き締まり食感が硬くなります。
アミアンはフランス北部のオー=ド=フランス地域圏(Hauts-de-France)に位置し、ユネスコの世界遺産に登録されているノートルダム大聖堂が有名な町です。
[フランス語名]
アミアンのマカロン Macaron d’Amiens
アミアンのマカロンの由来
1533年、イタリアのカトリーヌ・ド・メディシス(Catherine de Médicis)がフランス王アンリ2世(Henri II)と結婚した際に、同行した料理人がマカロンをフランス宮廷にもたらしたと言われています。きっかけは分かりませんが、アミアンでもマカロンが作られるようになったそうです。
アミアンのマカロンの誕生した説はいくつかあります。
ある説によると、1760年にアミアンのマカロンはブレザン氏(Brézin)によって創られたと言われています。そのマカロンの評判はすぐに地方を越えて広まっていきました。
他の説によると、17世紀から鴨のパテで有名なドガン家(Degand)が作っていたと言われています。
1834年からは、大聖堂広場に店を構えていたトロニュ家(Trogneux)が「アミアンのマカロン(Macaron d’Amiens)」として製造をしています。アーモンドと砂糖、蜂蜜、卵白、甘いアーモンドオイル、苦いアーモンドエッセンスを材料としており、1872年からレシピを変えていません。
この店ジャン・トロニュ(Jean Trogneux)は現在では大聖堂近くで営業しており、アミアンのマカロンが看板商品となっています。
1989年4月3日、「アミアンのマカロン」の商標は商業裁判所の記録に載りました。そして、1990年代にはオリジナルのレシピがアミアンのマカロン協会に認められました。
アミアンのマカロンの材料
分類 | パティスリー |
構成 | マカロン生地 |
材料 |
|
参考文献
このアミアンのマカロンの記事を書くのに参考にした本です。
- Dictionnaire de la gourmandise pâtisseries, friandises et autres douceurs
- La merveilleuse histoire des pâtisseries et gâteaux
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