フランス地方菓子ブレのマカロンとはどんなお菓子か、材料や名前の由来を詳しく紹介します。
フランス地方菓子ブレのマカロンとは?
ブレのマカロンとは東フランスのブレ=モゼルで作られているマカロンです。アーモンドと卵白、砂糖を混ぜた生地をスプーンですくって焼いているのが特徴です。
ブレ(Boulay)とはグラン・テスト地域圏(Grand Est)にある町です。正式な町の名称はブレ=モゼル (Boulay-Moselle)ですが、しばしばブレと呼ばれています。
[フランス語名]
ブレのマカロン Macaron de Boulay
ブレのマカロンの由来
1854年、ブレのマカロンはサン=タヴォル(Saint-Avold)通り13番地に位置するパティスリーで、ビネス・ラザール(Binès Lazard)とその妻フランソワーズ(Françoise)によって作り出されました。
彼らの子孫によってマカロンのレシピは厳しく秘密にされ、1963年にはアレクサンドル家(Alexandre)に受け継がれました。
材料は生のスイートアーモンド、砂糖、卵白を用い、スプーンを使って成形しています。伝統的に黒で文字が印刷された赤い箱に入れて販売されています。
現在でもブレのマカロンは当時と同じ場所、同じレシピで作られています。パティスリーはその名の通り「ブレのマカロン Macarons de Boulay」といいます。同様に赤い箱に入れて販売されており、通販もあります。
このパティスリーによると、1937年のイギリス王ジョージ6世が訪問した際、ブレのマカロンがロレーヌ地方出身のフランス大統領アルベール・ルブランによって贈られました。さらには、大統領シャルル・ド・ゴールや作家アンドレ・モーロワなど多くの著名人がブレのマカロンを好んでいたそうです。
現在では、日本やアメリカ、オーストラリア、イスラエル、カナダなど世界中に発送されているほどの人気なんだそうです。
ブレのマカロンの材料
分類 | パティスリー |
構成 | マカロン生地 |
材料 |
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参考本・サイト
このブレのマカロンの記事を書くのに参考にした本とサイトです。
- Dictionnaire de la gourmandise pâtisseries, friandises et autres douceurs
- Petit récit d’une longue histoire
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