フランス地方菓子サン=ジャン=ド=リュズのマカロン(マカロン・ド・サン=ジャン=ド=リュズ)とはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来や歴史を詳しく紹介します。
フランス地方菓子サン=ジャン=ド=リュズのマカロンとは?
サン=ジャン=ド=リュズのマカロンとはバスク地方のサン=ジャン=ド=リュズの町の特産のマカロンです。外側はカリッとしていて内側は柔らかな食感で、丸くて平たいマカロンです。
サン=ジャン=ド=リュズとはフランス南西のヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のスペインとの国境近くにある海辺の街です。
[フランス語名]
マカロン・ド・サン=ジャン=ド=リュズ Macaron de Saint-Jean-de-Luz
サン=ジャン=ド=リュズのマカロンの由来
1660年5月8日、サン=ジャン=ド=リュズではフランス王ルイ14世(Louis XIV)とスペイン国王フェリペ4世の娘マリー・テレーズ・ドートリッシュ(Marie Thérèse d’Autriche)との結婚式の準備が行われていました。
その際、王や従者は船主アラネデ(Haraneder)が所有しているロオビアグ城(Lohobiague)に宿泊しました。
町の商人たちは王を歓迎して、様々な最高の贈り物をしました。城の近くにあるパティスリーのアダム(Adam)は美しいガチューシャ模様の台の上に店の名物であるアーモンドのマカロンを並べました。このマカロンがとても美味しく、王族たちはとても気に入りました。
王妃の母親はマカロンのお礼に水晶のロザリオを贈りました。アダムはロザリオは肌身離さず持ち歩きました。
その2年後、アダムの甥は結婚し、このマカロンの製造を続けました。
今日では、世代は引き継がれていますが、太陽王の時代と同じ美味しさのままです。そして、マカロンのレシピは今でも大切に守られています。
FranceTV(France4)がアダムを取材した動画があります。どのように伝統を300年以上も引き継いでいるのかの秘密が語られています。(Youtubeで見るをクリックしてください)
バスク地方のマカロン
サン=ジャン=ド=リュズはバスク地方に位置しており、この地方のマカロンにはクルミクリームを添えることがあります。
サン=ジャン=ド=リュズにある Maison Pariès(メゾン・パリエス)では柔らかい2枚の生地を貼りつけている Mouchous(ムシュ)というマカロンがあります。Mouchous はバスク語で「キス」という意味です。
サン=ジャン=ド=リュズのマカロンの材料
分類 | プチフール |
構成 | マカロン生地 |
材料 |
|
マカロンの種類
フランスの地方にはたくさんのマカロンがあります。こちらに各地のマカロンをまとめています。
参考文献
このサン=ジャン=ド=リュズのマカロンの記事を書くのに参考にした本です。
- Dictionnaire de la gourmandise pâtisseries, friandises et autres douceurs
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