フランス菓子メレンゲとはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来、メレンゲの種類や使われているお菓子を詳しく紹介しますね。
フランス菓子メレンゲとは?
メレンゲ Meringueは卵白と砂糖合わせてかたく泡立てた生地をオーブンで乾燥焼きしたお菓子です。または、卵白と砂糖をあわだてた生地のことを言います。
メレンゲはフランス語で「ムラング」と発音します。
お菓子のメレンゲはフランスでパティスリーなどで売られていて、手のひら大の大きさのものが定番です。
[フランス語名]
ムラング Meringue
メレンゲを使ったお菓子
メレンゲを感想焼きしたお菓子で、赤いプラリネを加えているので赤く色づいています。手のひらほどの大きさです。
レモンタルトの上に、レモンの酸っぱさを和らげるためにメレンゲをのせて、表面を軽く焼くこともあります。
マカロンのように生地にメレンゲを混ぜることもあります。
焼いたメレンゲをつかってアントルメにしたデザートもあります。メレンゲでアイスやソルベをはさみ、フルーツと生クリームで飾ったヴァシュラン Vacherinというデザートです。
メレンゲの種類
メレンゲには3つの種類があります。
- フランスメレンゲ:Meringue française ムラング・フランセ
- スイスメレンゲ:Meringue suisse ムラング・スイス
- イタリアメレンゲ:Meringue italienne ムラング・イタリエンヌ
Meringue française ムラング・フランセ
ムラング・フランセは「フランスメレンゲ」と言い、卵白に同量の砂糖を加えて泡立てたメレンゲです。
そのまま生地に混ぜることもありますし、乾燥焼きにして、モンブランのようにアントルメの土台として使うこともあります。乾燥焼きにしても軽くてもろい食感になります。ヴァシュランの土台としてつかわれます。
Meringue suisse ムラング・スイス
ムラング・スイスは「スイスメレンゲ」と言い、卵白と砂糖を40〜50℃の湯煎にかけて温め、泡立てたメレンゲのこと。
焼くと固くしっかりとした食感となり、アントルメの土台として使われることが多いです。見た目はなめらかで艶があります。ロシェなどに使われます。
Meringue italienne ムラング・イタリエンヌ
ムラング・イタリエンヌは「イタリアメレンゲ」と言い、泡立てたメレンゲに、115℃に熱したシロップを加えて混ぜたメレンゲです。
シロップとは砂糖と水を合わせたもので、イタリアメランゲには卵白と同じ量の砂糖をつかいます。高温のシロップを加えることで、卵白が殺菌されて衛生的になり、泡の表面をシロップがコーティングするので、ほかの素材と混ぜても泡がつぶれにくくなります。
食感は軽く、生地はつやがあります。ノルウェー風オムレツやマシュマロ、マカロンなどに使われます。
フランス菓子メレンゲの材料
分類 | パティスリー |
構成 |
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材料 |
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メレンゲのフランスでの購入先
メレンゲはブーランジュリーやパティスリーで購入することができます。価格はひとつ1.5〜2ユーロくらいです。
フランス菓子メレンゲの名前の由来
メレンゲはポーランドで生まれて、フランスに来て広まったといわれています。
昔からポーランドには、かたくたてた卵白と砂糖をまぜて焼いたお菓子、マルツィンカ Marzynkaがありました。これがメレンゲの起源といわれています。
18世紀、ポーランド出身のロレーヌ公スタニスラス・レクツィンスキ王もフランスでこのマルツィンカを食べていました。彼の娘はルイ15世の王妃であるマリーにもマルツィンカを送っていました。
そして、フランス宮廷でもメレンゲ菓子が広まっていったといわれています。
また、1720年頃、スイスのメイリンゲン Meiringenという町でイタリア人菓子職人ガスパリーニによって考案されたとも言われています。それがメレンゲの由来になっているという説もあります。
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