フランス地方菓子であるメルヴェイユとはどんなお菓子か、材料や歴史を詳しく紹介しますね。
フランス地方菓子メルヴェイユとは?
メルヴェイユ Merveilleとはフランス西部のアキテーヌ地方(Aquitaine)でカーニバルの時期に食べられる揚げ菓子です。
カーニバルやマルディグラの時期に食べられる揚げ菓子はフランス各地にあり、アキテーヌ地方ではメルヴェイユと呼ばれています。
[フランス語名]
メルヴェイユ Merveille
フランス地方菓子メルヴェイユの材料
分類 | パティスリー |
構成 | ベニエ生地 |
材料 |
|
フランス地方菓子メルヴェイユの歴史
17世紀、ピエール・ゴンティエ(Pierre Gontier)は彼の著作(Exercitationes Hygiasticoe)の中でメルヴェイユに言及している。
18世紀になるとフランソワ・マシアロ(François Massialot)はメルヴェイユを豚の脂で揚げていました。
ペリゴール地方(Périgord)では、カーニバルでの昔のメルヴェイユのレシピは現在のものよりとても複雑でした。まず、生地を伸ばして、脂を塗り、生地を折ります。この作業を3回繰り返し、小さく切って、揚げます。
メルヴェイユには三日月や動物など様々な形がありました。また、オー・ド・ヴィまたはラム酒を加え、アニスやレモンで香り付していました。
ガスコーニュ地方(Gascogne)では、メルヴェイユの生地は最近まで伝統的に鴨脂やラードを使っていました。現在ではオレンジの花の水、オレンジの皮、またはアルマニャックで香り付けしている。
ロット地方(Lot)でもメルヴェイユは名物となっており、結び蒟蒻のような形をしています。
メルヴェイユのことを南フランスではオレイエット(oreillettes)またはガラン(galan)とも呼んでいます。
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