フランス菓子パン・ド・ジェーヌとはどんなお菓子か、材料、歴史を詳しく紹介します。
フランス菓子パンドジェーヌとは?
パン・ド・ジェーヌとはアーモンドペーストをベースにした焼き菓子のことです。
卵やバター、小麦粉、砂糖などをアーモンドペーストと混ぜて、ラム酒やキュラソー、キルシュで香りをつけます。丸くて、縁がギザギザの方で焼くのが特徴です。今では、パンドジェーヌ専用の型(Moule à pain de Gênes)があります。
アーモンドは材料の1/4含まれていて、伝統的にはバニラ砂糖を加えます。
パンドジェーヌの名前
ジェノヴァ(Gênes)は北イタリアにある町の名前です。パン・ド・ジェーヌは Gâteau de Gênes / Ambroise とも呼びます。
また、英語圏ではアーモンドパウンドケーキ(almond pound cake)やアーモンドケーキ(almond-cake)と呼ばれています。
[フランス語名]
ル パン ド ジェーヌ le pain de Gênes
フランス菓子パンドジェーヌの材料
分類 | パティスリー/ガトー/デザート |
材料 |
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フランス菓子パンドジェーヌの歴史
1850年、パリのサン=トノレ通りにあったシブーストのパティスリーで働いていたフォーヴェル(Fauvel)が作り始めたと言われています。その当時はアンブロワーズ Ambroiseと名付け、刻みアーモンドやバター、卵、砂糖で作っていました。
その名前の由来はナポレオンの時代まで遡ります。
1800年にナポレオン軍のマセナ将軍がジェノヴァで包囲され、3ヶ月の籠城の末に降伏しました。 その籠城の間、軍の人々は水に浸けた米やアーモンドを食べて生き延び、その量は50,000kgとも言われています。マセナ将軍の奮闘ぶりに敬意を表して、そのお菓子にアンブロワーズと名付けました。アンブロワーズはナポレオンが将軍につけたニックネームのことです。
それから2年後の1852年、フォーヴェルはモンマルトル通りにある La maison Frascati にそのお菓子のレシピをもって移りました。その時に Pain de Gènes と名前を変えて販売しました。