フランスの各地方に内臓を用いた伝統料理があり、とても親しまれている食材です。フランスの内臓肉の定義、発音と表記、分類や部位ごとの料理法を紹介します。
内臓肉の定義
Abatsとは牛や豚、羊、家禽類の食用とされている内臓肉のことです。胃や腸などの臓器、足や頭、血液、舌や鼻、頬など様々な部位があります。動物の体重の約15%が臓物として用いられています。
2016年にはフランスでの臓物の生産が年間238,000トンになりました。レストランでは主に仔牛の肝臓(foie de veau)、仔牛の胸腺(ris de veau)、仔牛の腎臓(rognons de veau)、豚の頬(joue de porc)、爪(onglet)が食べられています。内臓肉を最も消費しているのは西部(l’Ouest)と中東部(Centre-Est)、北部(Nord)です。
発音と表記
フランス語名 | abat |
日本語名 | 内臓、内臓肉 |
発音 | アバ[aba] |
名詞の性 | 男性名詞 |
単数形表記 | l’abat / un abat |
複数形表記 | des abats |
内臓肉の定義
内臓には白内臓(abats blancs)と赤内臓(abats rouges)の2種類があります。
白内臓 les abats blancs
白内臓とは屠殺の後、内臓の中を空にして洗って、茹でたり等の下処理が必要な内臓のこと。
- 牛の胃(estomacs):第一胃(panse)、第二胃(bonnet)、第三胃(feuillet)、第四胃(caillette)
- 腸(intestin):小腸(intestin grêle)と大腸(gros intestin)、仔牛の腸間膜(fraise de veau)
- 足(pieds)
- 頭(têtes)
- 脊髄(amourettes):12カ月未満の牛の骨髄
- 胸腺(ris)
- 脳みそ(cervelles)
- 網脂(crépine)
赤内臓 les abats rouges
赤内臓とは下処理なしで用いることのできる内臓のこと。
- 肝臓(foie)
- 腎臓(rognons)
- 心臓(cœur)
- 脾臓(rate)
- 膵臓(pancréas)
- 頬(joue)
- 牛の鼻(museau de bœuf)
- 舌(langue)
- 血(sang)
- しっぽ(queue)
仔牛と羊の場合、肺と心臓、肝臓、脾臓、胸腺は一緒になっており、ひとかたまりで外れます。そのためその塊のことをfressureと言います。
内臓の調理法
部位 | 動物 | 調理法 |
Tête 頭 |
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Cervelle 脳みそ |
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Ris 胸腺 |
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Tripes 臓物 |
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Pieds 足 |
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Langue 舌 Joues 頬 |
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Cœur 心臓 |
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Rognons 腎臓 |
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Foie 肝臓 |
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以上、フランスの肉の内臓について説明しました。
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