日本における牛乳の種類と殺菌方法、乳牛の違いについて説明します。フランスの牛乳と日本のとでは殺菌方法はほぼ同じです。
生乳の種類
牛から搾ったままの乳を生乳(せいにゅう)といい、生乳には4種類あります。容器の「種類別名称」の欄に「生乳100%」と書かれてあります。
- 牛乳
- 成分調整牛乳
- 低脂肪牛乳
- 無脂肪牛乳
牛乳
生乳を加熱殺菌しただけの牛乳のこと。水や他の成分を加えてはいけません。乳脂肪分は3.0%以上含まれています。季節により乳脂肪などの成分は変動するため、%には「以上」の表記がついています。
成分調整牛乳
生乳から水分や乳脂肪分、ミネラルなどを除いて成分を調整した牛乳のこと。乳脂肪分を減らしたものや増やしたものがあります。
低脂肪牛乳
生乳から遠心分離機で脂肪の除去して、乳脂肪分が0.5%~1.5%に調整したものです。
無脂肪牛乳
生乳から遠心分離機で脂肪のほとんどを取り除き、乳脂肪分を0.5%未満にしたもの。
成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳ともに無脂乳固形分8.0%以上あるため、カルシウムやたんぱく質は生乳と同様に含まれています。乳脂肪の量に違いがあります。
牛乳の殺菌法
牛乳には5種類の殺菌方法があり、殺菌方法によって香りや風味に違いが出ます。
名称 | 殺菌方法 |
低温保持殺菌法 | 62~65℃で30分間 |
高温保持殺菌法 | 75℃以上で15分間 |
高温短時間殺菌法 | 72℃以上で15秒間以上 |
超高温瞬間殺菌法 | 120~130℃で2~3秒間 |
超高温瞬間滅菌法 | 130~150℃で1~4秒間 |
日本では9割以上の牛乳が超高温瞬間殺菌法によって処理されます。高温で殺菌するため、風味や香りが消えてしまいます。70℃以上で牛乳を加熱するとホエータンパク質という成分が変性し、硫化水素が発生し硫黄臭を感じます。
また、フランスでも高温で殺菌した牛乳が主流です。
乳牛の種類
乳牛にはホルスタイン種とジャージー種があります。日本の牛乳の多くはホルスタイン種の乳牛からとれる牛乳です。
ホルスタイン種 | ジャージー種 | |
日本の飼育割合 | 99% | 1% |
1頭あたりの乳量/年 | 8000kg | 4000~5000kg |
乳脂肪分 | 3.7~3.9% | 5% |
ホルスタイン種とは白地に黒いまだら模様の乳牛で、ほかの種類の乳牛に比べて2倍の乳牛がとれる生産性のよい乳牛です。一方、ジャージー種の乳牛は脂肪分が高く、濃厚な風味をもつ牛乳がとれます。
ジャージー種やガンジー種の乳牛も近年では人気の出てきています。
加工乳と乳飲料
生乳にべつの成分を加えると加工乳や乳飲料となります。
加工乳とは
生乳に、クリームやバター、脱脂乳や脱脂粉乳、濃縮乳などの乳製品を加えたもの。乳脂肪分を少なくした低脂肪加工乳、濃縮乳やクリームやバターを加えた濃厚か購入があります。
乳飲料とは
生乳にミネラルやビタミン、コーヒーや果汁を加えたもの。ただ、「乳飲料」と表記するためには乳固形分を3.0%含まなければなりません。
以上、フランスの牛乳について解説しました。
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