フランスの卵の定義、発音や表記、関連語、サイズや表示方法を詳しく説明します。日本の卵とは大きさや表示が異なります。
発音と表記
フランス語名 | œuf |
日本語名 | 卵 |
発音 | ウフ[œf]/複数形 ウ[ø] |
名詞の性 | 男性名詞 |
単数形表記 | l’œuf / un œuf |
複数形表記 | des œufs |
フランスの卵のサイズ
販売されている卵のサイズは4種類に分かれています。日本の大きさの基準が異なります。
表示 | 大きさ | 重さ |
très gros | 特大(XL) | 73g~ |
Gros | 大(L) | 63g – 73g |
Moyen | 中(M) | 53g – 63g |
Petit | 小(S) | ~53g |
フランスのレシピ本の卵は Moyen(中)を使っているのが一般的です。レシピに卵の大きさや重さが指定していない場合はMoyenを使用してください。
Moyen(中)サイズの卵の重さを55gした場合の卵の重さとすると、こちらが通常の中身の重さです。
- 白身:30g
- 黄身:20g
- 殻:5g
卵の選びかた
卵の殻には様々な情報が記載されています。スーパーなどでパックに入れて販売している場合にはパッケージにも表示されています。
例えば、卵の殻に下記のような表示があります。
[卵に書かれている記号]
1 FR DGB01
DCR 30 11
PLEIN AIR
それぞれの表示の意味を説明します。
飼育の方法
[卵に書かれている記号]
1 FR DGB01
DCR 30 11
PLEIN AIR
飼育の方法が0〜3までの数字で書かれています。上記ではFRの左の「1」にあたります。
- 0:BIO(有機飼育)の環境で育った雌鶏から生まれたたまご
- 1:自由に動ける野外(en plein air)で飼育している環境で育った雌鶏から生まれたたまご
- 2:自由に動ける室内(au sol)で育った雌鶏から生まれたたまご
- 3:小屋(en cage)の中で育てた雌鶏から生まれたたまご
BIO(有機飼育)の場合は、鶏1羽あたり2.5㎡の草の生えた場所が与えられてて、少なくとも90%は有機栽培の飼料でなければならないという規則があります。
また、3行目には卵の生まれた場所を表記していることもあります。上記の場合は「PLEIN AIR」(屋外)と表記してあります。卵の殻だけではなく、卵のパッケージ(箱)にも表記されています。
鶏が飼育されている場所によって値段が大きく変わります。一般的に最も高いのは1のBIOの卵で、1個2ユーロほどすることもあります。数字が小さいほど、鶏にとってより良い環境で育てられ、価格も高くなります。
生まれた場所
一番上の行には卵が生まれた国と場所が表記されています。
[卵に書かれている記号]
1 FR DGB01
DCR 30 11
PLEIN AIR
真ん中のアルファベット2文字が国名、それに続く文字は農場をあらわしています。
上の写真の場合は、FR:France(フランス)で生まれ、DGB01の場所で生まれたことを示しています。
消費期限
上から2番目の列には、たまごには消費期限が表示されています。
[卵に書かれている記号]
1 FR DGB01
DCR 30 11
PLEIN AIR
DCRとは消費期限のことで Date de Consommation Recommandée の頭文字のことです。たまごが生まれた日の場合もあります。
フランスでの表記は日/月の順番です。
上の写真の場合は、DCR 30 11 と書かれているので、消費期限が11月30日までということです。同じく卵のパッケージ(箱)にも記載されています。
卵の保存方法
たまごは6℃以下の冷蔵庫か、室温15℃のどちらかで保存するのが好ましいとされています。
関連語
- blanc d’œuf 卵白
- jaune d’œuf 卵黄
- œuf entier 全卵
- blancs d’œufs en poudre 乾燥卵白
以上、フランスの卵についての記事を紹介しました。
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