タルトタタン Tarte TATIN

おっちょこちょいから生まれたリンゴをひっくり返したタルト

フランス菓子タルトタタンとはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来を詳しく紹介しますね。

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フランス菓子タルトタタンとは?

タルトタタン Tarte TATINは煮たりんごに生地をかぶせて焼き、ひっくり返したタルトのこと。

一般的にタルトは生地を敷いて、中に果物やクリームなどを詰めて焼きますが、タルトタタンはりんごを敷いて、その上に生地をかぶせて焼くのが特徴です。 焼き上がったら、上下をひっくり返します。砂糖とバターを加えたりんごを下にして焼くことで、りんごがキャラメリゼされ独特の香ばしさがうまれます。

タルトをひっくり返すので、逆さまのタルト(タルト・ランヴェルセ Tarte renversée)ともいいます。

19世紀末ごろに、ロワール地方に住むタタン姉妹が最初に作ったといわれているため愛情を込めて「タルト・タタン」と呼ばれています。

今ではフランス全国で見られる定番のお菓子です。レストランのデザートとして、泡立てた生クリームやバニラアイスクリームを添えて、あたたかいタルトとして提供されます。また、パティスリーやブーランジュリーにもあり、基本的なタルトタタンの形のものも見ますが、りんごのタルトをひっくり返すというアイデアのもと様々なデザインのアントルメになっています。

[フランス語名]
タルトタタン Tarte TATIN / une tarte TATIN




フランス菓子タルトタタンの材料

分類 パティスリー/デザート
構成
  • フォユテ生地
  • ブリゼ生地
材料
  • 小麦粉
  • バター
  • 砂糖
  • りんご

タルトタタンのフランスでの購入先

タルトタタンはブーランジュリーやパティスリーで購入することができます。価格はひとつ3-4€ほどです。また、レストランのデザートとして、バニラアイスクリームやホイップクリームを添えて提供されます。




タルトタタンに関連するお菓子

フランス菓子タルトタタンの名前の由来

りんごのタルトタタンは19世紀に誕生しました。

ロワール・エ・シェル県 Loir-et-Cherラモット・ボヴロン Lamotte-Beuvronにある家族経営のホテル『タタン』で作られていました。現在もそのホテルは営業しています。

ホテル・タタン Hôtel restaurant Tatin

サイト:Tatin

そのホテルのレストランでふたりの姉妹が働いていました。

1838年に生まれたお姉さんステファニー Stéphanieと、1847年に生まれた妹キャロリン Carolineです。ふたりともたいへんな働き者で、料理もとても上手だったそうです。

ある日、料理を担当していた姉のステファニーはいつものようにりんごのタルトを準備していました。その日はとても急がしく、彼女は型に生地を敷かずにりんごだけを窯で焼いてしまいました。作る手順を間違えたことに気づいた彼女は、あわてて生地をりんごの上にかぶせました。

失敗したと思ったものの窯から出して、それをひっくり返してみると、砂糖とバターのソースがりんごにしっかり染み込んでキャラメルの香ばしい香りのするお菓子になっていました。お客さんに提供すると、美味しいと評判を呼びました。

それ以降、このホテルではりんごをひっくり返したタルトが作られるようになり、その美味しさが広まっていきました。

そのお菓子はタタン姉妹の名前をとって、タルトタタンという名前をつけました。

新しい誕生説

というのが、タルトタタンが生まれた有名な由来です。でも、ちょっと違和感がありませんか?

料理に慣れている人が、タルトの生地を敷き忘れるというミスをおこすのでしょうか?

料理上手なステファニーなら、砂糖を焼くとキャラメリゼされるっていうことは知っていたのでは?

料理上手な人が万が一の確率で失敗したお菓子が偶然にもおいしくできた…?

ほんとうにステファニーのうっかりミスで生まれたのでしょうか?

この説があやしい…と思っている人はいるようで、じつは新しい説もあるんです。

19世紀後半、「美食王子」と呼ばれている美食ジャーナリスト、キュルノンスキー Cornonskyがいました。彼はフランスの美食ガイドを作るために、フランス各地のレストランをめぐっていました。

ある日、評判を聞いていたタタン姉妹のホテルを訪れました。ホテルの名物料理だった逆さまのりんごタルトを食べた彼は、そのおいしさに感動しました。

彼はそのりんごタルトを紹介したいと考えました。しかし、りんごのタルトはこの当時では素朴な家庭のお菓子で、りんごと生地が逆さまというだけではあまりインパクトがない。なにか物語がほしいと考えました。

パリの高級レストランであるマキシムで食事中、彼はおっちょこちょいの女性がうっかりしてしまい、偶然おいしいタルトができたという話を思いつきました。料理上手のシェフが考案したりんごタルトというよりもずっとおもしろい話になると思ったからです。

ということで、彼の考えた話とともにタルトタタンはフランス全土に広まっていきました。

これは作家であるマグロンヌ・トゥサン・サマ Maguelonne Toussaint-Samatによる説ですが、自然で説得力のある話ではないでしょうか。

この説により、姉のステファニーがおっちょこちょいではなかったと名誉が回復されると思うのです。

フランス菓子タルトタタンのレシピ

タルトタタンの作り方はこちらをご覧ください。
▶︎本格的に生地から作る絶品タルトタタンのレシピ




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