フランス菓子ムースとはどんなお菓子か、材料や種類、歴史を詳しく紹介します。
フランス菓子ムースとは?
ムースとは固く泡立てた卵や生クリーム、イタリアンメレンゲに砂糖を合わせて作る冷製のアントルメのことです。火は通さずに、ゼラチンを加えて冷やし固めることもあります。
また、チョコレートやコーヒー、バニラ、キャラメル、果物のピュレ、リキュールで香りや味をつけることもあります。
レストランではデザートとして提供していることもあります。
[フランス語名]
ムース Mousse / la mousse
ムースの材料
分類 | アントルメ/デザート |
材料 |
|
フランス菓子ムースの種類
ムースには様々な風味をつけることができ、果物のほとんどはムースにすることができます。
- Mousse aux marrons:クリームシャンティイと栗のピュレ(マロングラッセのピュレ)のムース
- Mousse au café:コーヒー風味のムース
- Mousse au caramel:キャラメル風味のムース
- Mousse au chocolat:チョコレートのムース
- Mousse à la fraises / Mousse aux fraises:いちごのムース
以上は冷製のムースですが、料理でも温かくて塩味のムースがあり、フランス料理では幅広くムースが使われています。
フランス菓子ムースの歴史
17世紀に初めて作られたと言われており、その当時は女性のための食べ物とみなされていました。ムースはとても柔らかく、口の中で咀嚼しなくても飲み込むことができたため、女性の顔を動かさずに優雅に食べることができたために女性に好まれていました。
18世紀に入ると、ムースは冷やし固めたものが好まれるようになりました。
19世紀末になってもムースの作り方はほとんど変わらないままでした。オギュースト・エリはムースについて「フルーツのムースはパンの作り方とほぼ同じで、ゼラチンがあるかないかだけの違いである。甘めのシロップを加えたフルーツのピュレに、泡立てたクレームドゥーブル(固形のクリーム)混ぜて型に入れて、型の大きさにもよるが氷の間に2時間から2時間半置いておくと出来上がる」と述べています。
1950年以降、ヌーヴェルキュイジーヌの流れに合わせて、それまでのバター等を用いた重いクリームに代わり、軽いクリームとしてパティスリーの一部を構成するようになりました。ルノートルやダロワヨーなどの当時の有名なパティシエによって広まっていきました。
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