ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユー Brioche de Bourgoin-Jallieu

フランス地方菓子ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーとはどんなお菓子か、材料や名前の由来、同じ種類のお菓子を詳しく紹介しますね。

フランス地方菓子ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーとは?

ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユー Brioche de Bourgoin-Jallieuとは、リヨンの近くの町で昔から作られている地方菓子です。

大きなドーナツ状に成形したブリオッシュ生地に赤いプラリネを練り込み、表面にあられ砂糖を飾った菓子パンです。

ブルゴワン=ジャイユーはオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のイゼール県(Isère)にあります。現在ではブルゴワン=ジャイユーをはじめ、リヨンやローヌアルプ地方一帯でで見られるお菓子です。

ブリオッシュとはバターや砂糖を加えた甘くてふわふわしたパンのこと。プラリネとはナッツ類にカラメル状の砂糖をまぶしたもので、ここでは赤く色をつけています。

[フランス語名]
ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユー Brioche de Bourgoin-Jallieu / une brioche de Bourgoin-Jallieu



ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーの材料

分類 パティスリー
生地
  • ブリオッシュ生地
  • プラリネ
材料
  • 小麦粉
  • バター
  • 砂糖
  • 赤いプラリネ



ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーの購入先

ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーはローヌ・アルプ地方周辺のブーランジュリーやパティスリー、マルシェなどで購入することができます。価格は小さいサイズで1.5~2.5€、大きいサイズで5~8€ほどです。

ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーの種類

ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーはブリオッシュの一種で、赤いプラリネの入ったブリオッシュはローヌアルプ地方一帯にいくつかあります。

  • ブリオッシュ・オ・プラリン・ルージュ Brioche aux pralines rouges
  • ブリオッシュ・ド・サン=ジュニ Brioche de Saint-Genix

ブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーの名前の由来

ローヌアルプ地方一帯で見られる地方菓子である赤いプラリネのブリオッシュの起源は、ブルゴワン=ジャイユー(Bourgoin-Jallieu)という町にあります。

1447年10月18日、フランスの王太子ルイ2世は美しい黒い馬に乗ってディジョンを通って、イゼール県に位置するブルゴワン=ジャイユーに入りました。

ブルゴワン=ジャイユーの場所

王太子には40人の騎士が随行していました。ブルゴワンの貴族や住民より歓迎され、王太子はブルゴワンの町を気に入ります。その後、何度もブルゴワン=ジャイユーに滞在しました。

1450年、ブルゴワン近くの町ヴィエンヌ(Vienne)にバイイ裁判所の裁判席を移すことを決めました。これにより、ブルゴワンに繁栄がもたらされることになりました。

その後、王太子は1461年にはフランス王になり、ルイ11世となりました。

町のパン職人は王太子に敬意を表して、王冠の形をしたお菓子を考案しました。小麦粉・牛乳・卵・酵母で作られ、蜂蜜で甘味をつけ、表面をプラリンと白い砂糖で飾ったもので、これがブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーです。

ちなみに、中世時代にはパン生地に甘味をつけたものもお菓子とみなされていました。

王冠型のブリオッシュ生地にプラリネとドラジェを中に詰めて、赤と白のあられ糖で表面を飾ったお菓子が正式なブリオッシュ・ブルゴワン=ジャイユーです。

このような赤いプラリネのブリオッシュはローヌアルプ地方やその近郊でよく見られます。

形は丸型や王冠型などがありますが、赤いプラリネをつかっているところが共通点です。ローヌアルプの地方菓子となっていて、各地の地名の名前が付けられています。

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