フランスの砂糖菓子プラリネはどんなお菓子か、材料、名前の由来や歴史を詳しく紹介します。
フランス砂糖菓子プラリネとは?
プラリネ Praliné とは砕いたアーモンドやヘーゼルナッツとキャラメリゼした砂糖を合わせ、なめらかになるまですりつぶしたペーストのこと。
クリームの香りづけ、プチフールやボンボン・ド・ショコラ(Bonbons de chocolat)の詰め物、メレンゲやスフレ、アイスクリームのフレーバーなどさまざまな用途で用いられます。
地域によってはプラリネはボンボン・ド・ショコラのことを意味します。また、プラリネはプララン Pralin と呼ばれることもあります。
すりつぶす前のアーモンドやヘーゼルナッツと砂糖をキャラメリゼしたものはプラリン Praline と言います。
プラリネの名前の由来
ルイ13世からルイ14世時代に活躍したショワズール公国(Duchée de Choiseul)にプレシス・プラスリン伯爵(Plessis-Praslin)がいました。彼は数々の女好き武勇伝で広く知られていました。
彼の料理長クレマン・ジュリュゾ(Clément Jaluzot)がナッツに砂糖をかけた菓子をつくりました。その菓子をあるパーティのデザートとして出したところ、女性たちにたいへん気に入られました。
女性たちは伯爵にお菓子にお菓子の名前をたずねました。
伯爵は名前が思いつかなかったので、「ご婦人方に決めていただきましょう」と提案しました。
すると、女性の中から「プラリヌはいかがかしら?」と声が上がりました。
公爵の名前を女性形にしたもので、女好きの公爵にぴったりの名前ですね。公爵の名前プラスリン(Praslin)を女性形にすると(語尾にeをつける)と プラリヌ Prasline となります。
数年後、司厨長のクレマン・ジュリュゾはコンフィズリーの店をモンタルジ(Montargis)に開店しました。彼はプラリンを売り出し、広く知られるようになっていきました。
モンタルジ Montargis の位置
各地のプラリン菓子
リヨンなどのローヌ・アルプ地方では赤い色の糖衣をからめたプラリンがあります。その赤いプラリンでつくった真っ赤なお菓子がいくつかあります。
この砂糖がけのナッツをローラーで挽いてできたペーストはボンボンチョコレートの中身やお菓子の材料として使われています。
ベルギーではボンボンチョコレートのこと自体をプラリンといいます。プラリンはフランス語で、ドイツ語ではプラリネといい、こちらのほうが聞いたことがあるかもしれませんね。
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