パン・オ・レザンとはどんなお菓子か、名前のバリエーション、材料、購入先、関連するお菓子を詳しく解説します。

パン・オ・レザンとは？

パン・オ・レザン Pain aux raisinsとは、生地にレーズンを詰めてくるくると巻いたヴィエノワズリーのことです。

構成はさまざまなバリエーションがあります。生地はブリオッシュ生地が基本ですが、クロワッサン生地や折込パイ生地を使うこともあり、生地にクレーム・パティシエール（カスタードクリーム）を塗ることもあります。

干しぶどうが入っているパンのことをパン・オ・レザンと呼んでいます。painは「パン」、raisinは「レーズン」のことを意味します。

パン・オ・レザンの名前

パン・オ・レザンは地域によってさまざまな名前がついています。パン・オ・レザンはフランス全土で呼ばれています。

エスカルゴ Escargot

生地にクレーム・パティスリーやクレームダマンドを塗って、レーズンや角切りしたフルーツコンフィ、チョコチップを詰めて巻いたヴィエノワズリーのことをエスカルゴ Escargotと言います。

巻いた生地がカタツムリの殻の渦巻き状からエスカルゴと名付けられました。フランス全土で呼ばれています。

チョコチップ入りのものはエスカルゴ・オ・ショコラ Escargot aux chocolat、レーズン入りのものはエスカルゴ・オ・レザン Escargot aux raisins、フルーツコンフィ入りのものはエスカルゴ・オ・フリュイ・コンフィ Escargot aux fruits confitsといいます。

パン・リュス Pain russe

折込パイ生地にクレーム・パティシエールを塗り、レーズンを詰めて巻いて作るヴィエノワズリーです。「ロシアのパン」という意味で、リヨン周辺で呼ばれています。

クーク・スイス Couque suisse

ブリオッシュ生地にクレーム・パティシエールを塗って巻いたヴィエノワズリーのこと。フランス北部のダンケルク市やベルギーで呼ばれています。

ダンケルク（Dunkerque）はオー＝ド＝フランス地域圏にある港町で、ベルギー国境から10kmほどしか離れていません。

ベルギーでは couques はブリオッシュやプチ・パンのように小麦粉で作る生地のことを意味します。

［フランス語名］
パン オ レザン Pain aux raisins / un pain aux raisins
エスカルゴ Escargot / un escargot
パン リュス Pain russe / un pain russe
クーク スイス Couque suisse / une couque suisse

パン・オ・レザンの材料

パン・オ・レザンと関連するお菓子

• クロワッサン Croissant
• シノワ Chinois

フランスでの購入先

フランスではパン屋さん（Boulangerie）やお菓子屋さん（Pâtisserie）で購入することができます。パン・オ・レザンはパンとお菓子の中間に当たり、お菓子屋さんでも作ります。

また、スーパーでも購入することがあります。その場合、バターではなく植物油を使っていることもありますので注意してください。

価格は1個1,70〜2,50ユーロ程度です。地域や店によって異なります。

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