フランス地方菓子であるナヴェットとはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来を詳しく紹介しますね。
フランス地方菓子ナヴェットとは?
ナヴェット Navetteは舟の形をした小さな硬いビスケットで、南フランスのマルセイユで誕生した地方菓子です。ラテン語で「船」を意味する Navis に由来して名付けられました。
小麦粉やバターにシロップやオレンジの花の水をくわえて生地を作り、船の形にして焼きます。水分の少ない生地なため、かたく素朴な食感で、オレンジ水の爽やかな香りがします。
ランドック地方のアルビではペースト状にしたフルーツの砂糖漬けをくわえます。また、ニースでは細長いひし形をしています。一般的なナヴェットはひし形で両端が尖った形をしており、プロヴァンス地方以外でもマルシェなどで販売されていることがあります。
[フランス語名]
ナヴェット Navette / une navette
フランス地方菓子ナヴェットの材料
分類 | パティスリー |
構成 | サブレ生地 |
材料 |
|
ナヴェットのレシピ
- 作成時間:15分
- 焼成時間:15分
- ねかし時間:1時間
材料
ナヴェット15個分
- バター50g
- 砂糖80g
- 卵1個
- 牛乳30ml
- オレンジの花の水 大さじ1杯
- 小麦粉250g
- 塩ひとつまみ
- レモン半分
ナヴェットの作り方
- バターと砂糖をクリーム状になるまで混ぜます。攪拌した卵と牛乳、オレンジの花の水を加え、かき混ぜます。小麦粉、塩、おろしたレモンの皮を加え、しっかりと混ぜ合わせます。ラップをかけて、1時間冷蔵庫に入れます。
- オーブンを180度に温めます。
- 生地を20gずつに分けます。手を使って、幅1cm長さ8cmの小さな棒状に成形します。生地の両端を1cmずつ残したまま、小さなナイフで縦に切り込みを入れます。
- オーブンペーパーを敷いた板の上に並べ、15分焼きます。オーブンから出した直後は柔らかですが、次第に乾燥して硬くなっていきます。
密封したアルミ缶に入れ、2週間ほど保存できます。
Bon appétit !
ナヴェットの歴史
ナヴェットが生まれたのは南フランスの港町マルセイユで、1781年、パン職人アヴェルゥ(Aveyrous)によって考案されました。
マグダラのマリア、マリアの姉マルタと弟ラザロが乗った簡素な小舟が聖地からプロヴァンスの海岸についたという伝説を祝して作られました。
現在でもこのパン屋はフール・デ・ナヴェット(Four des navettes)という店名で営業を続けています。
マルセイユでは7月21日の聖ヴィクトール(Saint-Victor)の日、2月2日の聖母マリアのお清めの日シャンドルール(Chandeleur) に食べられています。
ナヴェットのフランスでの購入先
考案した店のナヴェットも購入することができます。シャンドルールの時期だけでなく、年中購入することができます。
– FOUR DES NAVETTES(フール・デ・ナヴェット)
ナヴェットは主に南フランス地方やマルセイユで購入できます。または、砂糖菓子(コンフィズリー)を扱っている店やお土産物屋さんに置いていることもあります。
おいしい知識を手に入れよう!お菓子のレシピから学ぶフランス語講座
フランスのお菓子は世界的に有名ですが、なぜそのおいしさに魅了されるのでしょうか?
「お菓子のレシピから学ぶフランス語講座」では、フランスのお菓子作りの秘訣を探りながら、同時にフランス語を学ぶ貴重な機会を提供しています。
この講座では、本場フランスのお菓子のレシピをフランス語で読み解きながら、フランス語を習得します。マドレーヌ、タルト、シュークリームなど、フランスでも定番のお菓子のレシピを通じて、フランス語の基礎から応用まで幅広く学ぶことができます。
フランス語の勉強が初めてでも大丈夫!当講座では基本的なフランス語表現から、食材や道具の名前、作り方までを丁寧に解説しています。おいしいお菓子のレシピを作りながら、楽しくフランス語を学ぶことができるでしょう。
フランス語を学ぶだけでなく、お菓子作りの知識も身につけることができるこの講座は、フランス語学習者とスイーツの愛好者にとって理想的な組み合わせです。ご自宅で学べるダウンロード形式なので、時間や場所に制約されずに学ぶことができます。
「お菓子のレシピから学ぶフランス語講座」に参加して、おいしい知識を手に入れましょう!フランス語の魅力とフランスのお菓子作りの楽しさを同時に体験し、自分自身を豊かにしませんか?ご参加をお待ちしています!
関連記事