フランス菓子パピヨットとはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来を詳しく紹介しますね。
フランス菓子パピヨットとは?
フランスではクリスマスが近づいてくると、スーパーやパティスリーにパピヨットというチョコレートが並びはじめます。パピヨット Papilloteとはキラキラした紙にくるまれていて、両端は切り込まれていてひらひらとした形をして、中身は一口サイズのチョコレート菓子とメッセージの書かれた紙が入っているお菓子です。
中のチョコレートはトリュフやガナッシュの入ったチョコレート、パット・ド・フリュイ(Pâte de fruits)という果物の固めのゼリーなどがあります。
主に、11月末に店頭に並びはじめ、クリスマス前の時期に食べます。クリスマスが来るよ〜っていう季節のお菓子です。
中のチョコレートを巻いている紙にはメッセージが書かれているのが特徴です。そのメッセージには、なぞなぞ、冗談、ポエム、ことわざなどが書かれています。
例えば、
- La vie, ce n’est pas d’attendre que l’orage passe, c’est d’apprendre ? danser sous la pluie. 人生とは、雷雨が過ぎるのを待つのではなく、雨の中ダンスを習うようなものである。
- Un peu de jalousie ?veille un amour heureux qui s’endort.少しの嫉妬は眠っていた愛を呼び覚ます。
さらには、小さな博打が入っているものもあります。博打は子供が大好きで、博打を鳴らしてクリスマス気分を盛り上げるんだそうです。
[フランス語名]
パピヨット Papillote
フランス菓子パピヨットの材料
分類 | コンフィズリー |
構成 |
|
中身は種類によって異なります。
パピヨットのフランスでの購入先
パピヨットはショコラティエやパティスリー、コンフィズリーやスーパーなどで購入することができます。一般的にクリスマス前の11月末から12月末まで販売しています。
フランス菓子パピヨットの名前の由来
18世紀末、フランスの南東部にあるリヨンという町の北に位置するクロワルッス地区付近(le quartier des Terreaux)に、コンフィズリー店(砂糖菓子店)で見習いをしている若い男の子がいました。
クロワルッス地区とは、リヨン市役所横のテロー広場から北に丘を登ったところで、昔から絹織物が盛んな地区です。
リヨンのクワルッス地区の場所
その見習いの男の子は上の階で働いている美しい女性が気になっていました。
彼は彼女の気を引くために、コンフィズリーを作って贈ろうと考えました。コンフィズリーに短い愛の言葉を書いた紙を巻き、彼女に贈ろうと考えました。
この話の続きは、不幸な結末と幸せな結末の2つあると言われています。
意地悪な店主あわらる
ひとつめは不幸な結末。見習いの男の子はコンフィズリーの店主に相談したが、店主はそのアイデアを却下しました。でも、店主はそのアイデア自体はおもしろいと考え、メッセージを書いた紙を巻いたコンフィズリーを販売することにしました。
そのイジワルな店主の名前がパピヨット氏だったから、パピヨットというお菓子が誕生した説。こちらは、アイデアだけ盗られて、男の子の恋愛はうまくいかなかったんですね。
ハッピーな結末
ふたつめは幸せな結末。男の子は店主に相談せずに、愛のメッセージを書いた紙に巻いたコンフィズリーを彼女に贈りました。彼女はそおプレゼントをとても喜んでくれました。その後ふたりは結婚したそうです。
彼女の甥がパピヨット氏だったというとこから、パピヨットと名付けられました。
甥の名前をコンフィズリーの名前に付けるのか…というところに若干の強引さはありますが、後者の幸せ説が本当であってほしいです。
その後の1898年、トーマスとペレンの家族によってチョコレート店レヴィヨン Révillonが創業されました。ほんの数年のうちに、リヨンでは最大のチョコレート店に発展していきました。レヴィヨンは今でもパピヨットで有名なブランドです。
1965年までに、パピヨットは今の形となりました。レヴィヨンは1971年にリヨン市内から、隣りのロワール県(Loire)に移転し、リヨンだけでなく、フランス全土に広まっていきました。
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