フランス菓子シュク・デ・ヴォージュとはどんなお菓子か、歴史や材料、購入先、関連するお菓子を詳しく解説します。

フランス菓子シュク・デ・ヴォージュとは？

シュク・デ・ヴォージュ Suc des Vosgesとはヴォージュ地方でとれるモミの木のエッセンス入りの飴のこと。三角形で表面に凸凹があるのが特徴です。

ヴォージュ地方は（Vosges）フランス北東部のヴォージュ山脈のある地域のことで、グラン・テスト地域圏ヴォージュ県に位置します。

ヴォージュ県の場所

ラ・ヴォージエンヌ La vosgienneとも言いますが、同じ名前でスペイン産のもあるのでお気をつけください。（詳しくは下記に）

そのほかにも呼び方がいくつかあります。

［フランス語名］
シュク デ ヴォージュ Suc des Vosges / un suc des Vosges
ブルジョン ド サパン Bourgeon de sapin / un bourgeon de sapin
ブルジョン ド サパン デ ヴォージュ Bourgeon de sapin des Vosges / un bourgeon de sapin des Vosges
ラ ヴォージエンヌ La vosgienne

sucは樹皮、bourgeonは芽、sapinはモミの木という意味です。

シュク・デ・ヴォージュの歴史

1927年、シュク・デ・ヴォージュはヴォージュ地方の薬剤師によって考案されました。

1950年代までは松の樹液と蜂蜜で作られ、フランス東部で主に消費されていました。

それ以降はこのシュク・デ・ヴォージュの評判が広まり、広大な工場を建設しなければならないほどになりました。フランス北部のサン・カンタン（Saint-Quentin）にその工場は建てられ、ヴォージュ地方ではなくなってしまいました。

さらに、2000年代にはこの工場が閉鎖され、スペインに移転しました。現在、スーパーなどで見られる La vosgienne というキャンディはスペイン産（もしくはトルコ）のものです。

シュク・デ・ヴォージュの材料

シュク・デ・ヴォージュと関連するお菓子

ボンボン Bonbon

ベルガモット Bergamote

フランスでの購入先

フランスではヴォージュ地方で購入することができます。価格は１袋250gで4,00ユーロ程度です。店によって異なります。

こちらの商品は職人がつくるヴォージュ産のシュク・デ・ヴォージュを製造しています。
– Confiserie hautes des Vosges

購入する際にはヴォージュ産のものか確認するようにしましょう。上記のサイトでも外国産の商品があることを警告しています。

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