フランス菓子バヴァロワとはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来、同じ種類のお菓子やレシピを詳しく紹介しますね。
フランス菓子バヴァロワとは?
バヴァロワ Bavaroisとは卵黄と砂糖でつくったクリーム・アングレーズと泡立てた生クリームを合わせて、ゼラチンを加えて冷やし固めたデザートのこと。
日本でも知られているデザートで、そのまま食べたり、フルーツを添えたりソースをかけたりして食べます。バヴァロワをシャルロットなどのアントルメの土台にすることがあります。
[フランス語名]
バヴァロワ Bavarois / un bavarois
フランス菓子バヴァロワの材料
分類 | デザート |
構成 |
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材料 |
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バヴァロワの購入先
バヴァロワはレストランのデザートの土台として使うことが多いようです。レストランなどでデザートとして提供されることがあります。
バヴァロワを使ったお菓子
バヴァロワはシャルロットの土台としてつかわれます。
フルーツのシャルロットの作り方
バヴァロワのレシピ/作り方
バヴァロワの作り方はこちらをご覧ください。
バヴァロワの作り方
フランス菓子バヴァロワの名前の由来
ババロワはドイツの南部に位置するバイエルン(バヴィエール Bavière)に由来していると言われています。バイエルン地方の大富豪の家で働いていたフランス人シェフによって考案され、この地方の名前を付けたという説が有力です。
19世紀に活躍したパティシエであるカレム(1784-1833)は、フレッシュチーズのようなとろとろとした状態になることから Fromage bavarois「バイエルン地方のチーズ」と呼んでいました。チーズが入っていた訳ではありませんが、以前はとろっとした状態の液体のことを「チーズ」と表現していました。
後にオーギュスト・エスコフィエ(1846-1935)は普仏戦争(1870)での敵国の地名をつかうのを避け、バヴァロワではなくモスコヴィート(Moscovite)と呼んでいました。モスコヴィートとは「モスクワ風」という意味です。
19世紀、フランスの食文化に影響されたロシアの上流階級ではフランス人シェフを雇うことがステイタスとなっていたため、当時の料理人たちの間で「モスクワ風」という名前をつけるのが流行っていました。
当時のバヴァロワは卵黄は使わず、ゼラチンのみで固まらせていました。砂糖は今の3倍の量をくわえ、ゼラチンも2〜3倍くわえていたため、ぶりんぶりんとした固めの食感でした。当時の人々はこの固め食感が好みでした。
現在ではゼラチンは水分量の3%ほどに減らし、すっと溶ける食感で甘さ控えめにつくっています。
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