フランス地方菓子サン=テミリオンのマカロンとはどんなお菓子か、材料や名前の由来を詳しく紹介します。
フランス地方菓子サン=テミリオンのマカロンとは?
サン=テミリオンのマカロン(Macaron de Saint-Émilion)とはフランスの南西のヌーヴェル=アキテーヌ地域圏にある町の名産のマカロンのことです。
アーモンドと卵白、砂糖で作った生地を紙の上に絞って焼き、紙がついたまま販売しています。表面はヒビが入っていて、外はカリカリとしていて、中はしっとりと柔らかな食感です。
サン=テミリオン(Saint-Émilion)はヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のボルドー近郊のワイン産地のひとつです。
[フランス語名]
サン=テミリオンのマカロン Macaron de Saint-Émilion
サン=テミリオンのマカロンの由来
サン=テミリオンのマカロンは17世紀、聖ウルスラ会の修道院で作られていたと言われています。
この修道院は、1630年にサン=テミリオンにラクロワによって建てられました。この修道院では若い修道女の教育のためにマカロンが作られていました。修道女たちは一般信者にレシピを伝えていました。
ベネディクト修道院のように肉食の禁止などの戒律はなかったため、街の人々にもマカロンのレシピが広まっていったのではないでしょうか。
一説によると、1740年ごろスタニスラス・レクザンスキ(Stanislas Leszczynski)もとても好んで食べていたとか。
最近まで、この地方のワインの試飲の際にはこのマカロンを添えていました。また、コニャックやラムに漬けたマカロン生地とチョコレートのバタークリームを交互に挟んでいるサン=テミリオンのお菓子も作られています。
サン=テミリオンのマカロンの材料
分類 | パティスリー |
構成 | マカロン生地 |
材料 |
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参考にした本
このサン=テミリオンのマカロンの記事を書くのに参考にした本です。
- Dictionnaire de la gourmandise pâtisseries, friandises et autres douceurs
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