フランス地方菓子であるポーニュ・ド・ロマンとはどんなお菓子か、材料や購入先、名前の由来を詳しく紹介しますね。
フランス地方菓子ポーニュ・ド・ロマンとは?
ポーニュ・ド・ロマン Pogne de Romansはロマン地方で作られている大きなドーナツ状の甘いパンのようなお菓子です。
ポーニュ Pogneとはロマン地方の方言で「手」という意味で、ふくらんだブリオッシュ生地のことを指します。丸く中央に穴をあけたドーナツ状のブリオッシュで、オレンジ水で香り付けしています。
ロマン地方とはフランスの南東オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏にあり、リヨンから南へ1時間半ほど下ったところにあるロマン=シュル=イゼール(Romans-sur-Isère)周辺のことを指します。
ロマン=シュル=イゼール(Romans-sur-Isère)の場所
[フランス語名]
ポーニュ・ド・ロマン Pogne de Romans / une pogne de Romans
フランス地方菓子ポーニュ・ド・ロマンの材料
分類 | パティスリー |
構成 | ブリオッシュ生地 |
材料 |
|
ポーニュ・ド・ロマンのフランスでの購入先
ポーニュ・ド・ロマンは主にロマン=シュル=イゼールやローヌ=アルプ地方周辺でよく見られるお菓子で、パン屋さんやマルシェ、スーパーにも置かれています。マルシェ(市場)では直径50cm以上はあるかというくらいの大きさのポーニュが量り売りで売られています。
フランス地方菓子ポーニュ・ド・ロマンの名前の由来
ポーニュが作られはじめたのは中世時代の1339年からと言われ、復活祭の時期のみに作られていました。卵をたくさん加えて、蜂蜜などで甘みをつけたふっくらさせたパン生地を作っていました。
当時は四旬期(40日間の断食期)の間に卵を食べることが禁止されていました、四旬期が開けた復活祭の日にはそれまで貯まっていた卵をたくさん使った料理を作っていました。
現在では復活祭だけではなく年中作られるようになり、ローヌ=アルプ地方の有名なお菓子のひとつとなりました。ポーニュ・ド・ロマンはこの地方の職人により伝統的な味が受け継がれています。
ポーニュ・ド・ロマンと同じ種類のお菓子
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